基礎工事の工程で掘削と砕石敷き

地盤調査と地盤改良が終わると、基礎の掘削工事を行います。掘削工事とは、基礎を造るための穴を掘る作業のことです。掘削工事では、設計図に基づいて、基礎の形状や深さを正確に掘り進めます。掘削工事が終わると、砕石を敷き詰めます。砕石とは、岩石を砕いて作った石のことで、基礎の下に敷き詰めることで、地盤を安定させ、排水性を高める効果があります。砕石を敷き詰める際には、均一な厚さになるように、丁寧に敷き詰めます。また、砕石を敷き詰めた後は、転圧機を使って、しっかりと締め固めます。砕石敷きは、基礎の安定性を高めるために、非常に重要な工程です。砕石敷きが終わると、防湿シートを敷きます。防湿シートとは、地面からの湿気を防ぐためのシートで、基礎の下に敷くことで、建物の劣化を防ぐ効果があります。防湿シートを敷く際には、隙間がないように、丁寧に敷き詰めます。掘削と砕石敷きは、基礎の土台となる部分を造る、非常に重要な工程です。 掘削と砕石敷きが終わると、基礎の鉄筋を組み立てます。鉄筋とは、コンクリートの強度を補強するための鋼材のことです。鉄筋は、設計図に基づいて、正確に配置する必要があります。鉄筋の配置は、基礎の形状や構造に応じて、さまざまな方法があります。一般的に、基礎の底面には、縦横に鉄筋を格子状に配置し、基礎の立ち上がり部分には、縦横に鉄筋を配置します。また、基礎のコーナー部分や、開口部周辺には、補強筋を配置し、強度を高めます。鉄筋を組み立てる際には、鉄筋同士を結束線でしっかりと固定します。また、鉄筋がコンクリートの中に埋まるように、スペーサーを使って、鉄筋の位置を調整します。鉄筋の組み立ては、基礎の強度を確保するために、非常に重要な工程です。鉄筋の配置が不適切だと、基礎の強度が低下する可能性があるため、専門的な知識と技術が必要になります。