トイレに物を落としてしまうトラブルは、日頃から少し気をつけるだけでかなりの部分を防ぐことができます。一度落としてしまうと、詰まりや逆流といった厄介な問題に発展する可能性があるため、予防に勝る対策はありません。最も効果的な予防策は、トイレを使用する際に、ポケットの中身を確認する習慣をつけることです。特に男性の場合、ズボンのポケットにスマートフォン、鍵、財布、ライターなどを入れたままトイレに入ることが多いでしょう。用を足す際に前かがみになったり、立ち上がったりした拍子に、ポケットからこれらの物が滑り落ちて便器内に落ちてしまうというケースは非常に多いです。トイレに入る前にポケットの中身を全て取り出す、あるいは蓋つきの収納や棚を設置して一時的に置いておくなどの工夫をしましょう。女性の場合、アクセサリーや化粧品、ヘアアクセサリーなどを落としてしまうことがあります。アクセサリーは、洗面台で外してそのままトイレに持ち込んでしまうことがないように注意が必要です。化粧ポーチなど、トイレに持ち込む可能性のある物の中には、落として困る物が入っていないか確認しましょう。また、子供がいる家庭では、おもちゃや絵本などをトイレに持ち込んでしまうことがあります。子供が一人でトイレに行く際、おもちゃを持ったまま入らないように声かけをしたり、トイレ内におもちゃを持ち込まないルールを作ったりすることが予防につながります。便器の近くに、フタ付きのゴミ箱を設置することも重要な予防策です。トイレットペーパー以外の物、例えばティッシュペーパー、生理用品、おむつ、おしり拭きシートなどは、絶対にトイレに流さず、必ずゴミ箱に捨てるようにしましょう。特に、水に溶けないタイプの製品をトイレに流してしまうことが、詰まりや逆流の大きな原因となります。