ベタ基礎にひび割れが発生した場合、それが、構造的に問題ないヘアークラックなのか、それとも、補修が必要な構造クラックなのかを見分ける必要があります。ここでは、ヘアークラックと構造クラックの見分け方について解説します。まず、ヘアークラックとは何かを説明します。ヘアークラックとは、幅が0.3mm以下、深さが浅い、髪の毛のように細いひび割れのことです。ヘアークラックは、コンクリートの乾燥収縮によって発生するもので、構造上、問題がない場合がほとんどです。ヘアークラックは、雨水が浸入する可能性も低く、放置しても問題ない場合が多いとされています。次に、構造クラックとは何かを説明します。構造クラックとは、建物の構造に影響を与えるひび割れで、幅が1mm以上、深さが深いものを指します。構造クラックは、地震や、地盤沈下などによって発生することがあり、放置すると、建物が傾いたり、倒壊したりする危険性があります。ヘアークラックと、構造クラックを見分けるポイントは、以下の通りです。1つ目は、ひび割れの幅です。幅が0.3mm以下の場合は、ヘアークラックの可能性が高く、幅が1mm以上の場合は、構造クラックの可能性が高いと言えます。2つ目は、ひび割れの深さです。ひび割れが表面的な場合は、ヘアークラックの可能性が高く、ひび割れが深くまで達している場合は、構造クラックの可能性が高いと言えます。3つ目は、ひび割れの発生場所です。ひび割れが、基礎の角や、立ち上がり部分に集中している場合は、構造クラックの可能性があります。これらのポイントを参考に、ひび割れの状態をしっかりと確認し、必要に応じて、専門業者に相談しましょう。