トイレのブーン音はウォシュレットが原因かも
トイレのタンクの中を覗いても、水がチョロチョロ流れている様子はない。それなのに、どこからか「ブーン」という低いモーター音が聞こえてくる。そんな時は、一度、便器本体ではなく、取り付けられている温水洗浄便座、いわゆるウォシュレットを疑ってみてください。近年の高機能な温水洗浄便座は、単にお尻を洗うだけでなく、様々な機能を搭載しており、それらが異音の原因となっていることが少なくありません。最も考えられるのが「脱臭機能」です。多くのモデルでは、人が便座に座ったことをセンサーが感知すると、自動的に脱臭用の小型ファンが作動し始めます。また、設定によっては、人がいない時でも24時間自動で脱臭やノズル洗浄を行うものもあります。このファンのモーターが経年劣化したり、内部にホコリが溜まったりすると、「ブーン」という連続的な音を発生させることがあります。原因を切り分けるには、まずリモコンや本体の操作パネルで脱臭機能を「切」にしてみてください。それで音が止まれば、原因は脱臭ファンで確定です。また、製品によっては、温水を作るためのポンプやヒーターが作動する際に音が出ることがあります。これらの機能を一時的にオフにしてみるのも一つの手です。最も確実な切り分け方法は、温水洗浄便座の電源プラグをコンセントから抜いてみることです。プラグを抜いて異音が完全に消えるのであれば、原因はトイレの給排水設備ではなく、温水洗浄便座という「電化製品」の不具合ということになります。この場合、修理は水道業者ではなく、その製品のメーカーに相談するのが正しい対処法となります。